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2015.07.15 Wed 小さな恋の物語!? 東子編
7月15日(水)
*初めての方はまず第一話を読んでください。
(ある梅雨の日の昼下がり)
●東子[三山家の末っ子・意外とモテる17歳]
(ちゃぶ台に突っ伏してだらああ~っとしている)
あー、梅雨って萎えるわ~。
(_д_)。o0○ モァアーン
●町子[東子の祖母で三ツ山家の最有力者・流行に敏感な76歳]
(コーヒーを飲みながら)
まったく、いい若いもんが、そんなボッサボサの頭して、
昼間っからちゃぶ台でダラダラダラダラと。
●本子[東子の天然すぎる母・乙女な45歳]
こないだ、デートだって張り切ってオシャレしてたじゃない?
どうだったの?
*猫*
みなさんこんにちわ。
三ツ山ねこでございます。
今日も三ツ山家の女3人、
ちゃぶ台を囲んでのんびりと過ごしているようですよ。
この、
のどかな雰囲気が、
いつまで続くことでしょうか。
町子さんの罵声が響き渡るのも時間の問題です。
ま、吾輩は、
ちゃぶ台の下でお昼寝をしながら、
その時を密かに楽しみに待っているのですけどね。
●東子
えー?
そんなことあったっけ?
昔のことすぎて覚えてなーい。( ̄◇ ̄)ポケー
●町子
またハズレくじだったんだろうね。
お前にいいことを教えてやろう。
類は友を呼ぶといいますでしょ?
いい女にはいい男が自然と寄ってくるものです。
つまり、ダラダラしたダラダラ女には、
それに見合った男しか寄ってこないんですよ。
●本子
そーなのよ~
だから私は、
あんなに素敵な夫をGETすることができたのよ~
●町子
いや、そこもやっぱり似たようなものがくっつきましたね。
天然同士というか、なんというか・・・。
●東子
そんなことないよ!(。≧O≦)ノ
良さそうな男も寄ってくるよ!
お父さんが会社の社長だったり、
名大行ってたり、
外車乗ってたり、
野球選手と知り合いだったり、
ジャニーズの知り合いの知り合いだったり……
●町子
ええ~っい!!
だまらっしゃいっ!!!!!!!!
お前の話はアホすぎて耳が腐るわ!
つまり、
バカばっかりってことだろっ!
お前も含めてな!!
●東子
ひ・・・・ひどい・・・。(´_`。)グスン
最近の中で最もひどいののしられようだ。
●町子
当たり前です。
そんなことばかりをアピールしてくる男と
それを聞いてまんまと釣られる女。
アホアホマーケットの商品と客のようなものです。
早く、そんなマーケットから脱出してもらいたいものだが・・・。
ふぅ・・。
●本子
でも、
こないだの東山デートの子はそんな子じゃなかったんでしょ?
お母さん、
話を聞いてて今回の子は良さそう!
って思ってたのよ。
●東子
えー、なんでよ~。(。・ε・。)ムー
どこにひっかかりがあるの?
まあ、ちょっと顔がいいから最初はときめいたけど、
何にも取り柄のない地味な男だよ。
だって、デートが今どき東山動物園だよ。
ガキかっつーの。
(=`(∞)´=) ブーブー!!
●本子
ガキじゃなわよ~。
東山動物園は大人のデートスポットよ~
私と学さん[東子の父親・本子が溺愛する大学教授48歳]は
今でもよくデートに行くのよ
2人ともフリーパス持ってるんだから、ウフッ
●町子
そうですよ。
ああいう場所こそ、
大人が肩を寄せて歩くのにぴったりじゃないですか!
お前はどんなとこでデートがいいと思ってるのですか?
●東子
そりゃ~、
東京で流行ってる店が名古屋に出店!
みたいな、行列ができるお店とか~。
●町子
ほえ~っ!
初デートで行列に並ぶ!?
そりゃ、気まずい時間になりそうですね。
●東子
(-。-;)
あとは、デパートでショッピングとか。
●町子
うっわっ!!!
初めて会う男と買い物なんかして、
何が楽しいのかね?
ぞっとするわ!
●東子
(-。-;)(-。-;)
んー、じゃあ、オープンカーでドライブとか~?
●町子
ひえ~~っ!
この梅雨空の中、オープンカーですか?
そりゃさぞかしどんよりとしたデートになりそうだこと。
●東子
ちょっと! 町子さん!!ヾ(。`Д´。)ノ
上げ足を取るようなコメントやめてよ!
しかも反応の仕方が微妙にイラッとくるのよ!
●町子
こっちは微妙じゃなくイライラしとるわい!
もうちょっとまともなデートプランが考えられんかね!?
●東子
だって、
デートプランは相手が考えるものでしょ??(・◇・ )
●本子
まあまあ、2人とも落ち着いて
(と、コーヒーを2人のカップに注ぐ)
だから今回は、
その彼が東山公園デートを計画してくれたんでしょ?
●東子
そうだけどさ、
デートの前にまずは食事とか言って、
連れていかれたのがなんと蕎麦屋だよ!
女子高生、蕎麦屋で喜ぶかっつの!
●町子
東山公園の近くの蕎麦屋というと、
「ふ~助」ですか?
●東子
げっΣ(・ω・ノ)ノ!
なんでわかったの?
●町子
「ふ~助」を選ぶなんて、
その男、なかなかですよ。
あそこの店主もけっこうな変人ですからね。
蕎麦に対する情熱のハンパなさが、
蕎麦にしっかりと反映されてますから。
美味しかったでしょう?
●東子
そうなの!(。・ω・。)
ざる蕎麦と天ぷら頼んだんだけど、
蕎麦の香りハンパね~って・・・、
あれ?
σ(゚・゚*)ンート・・・
いやちがくて~。
蕎麦美味しかったねって話じゃなくてさ、
渋すぎるのよ!
チョイスが。
しかも、彼が頼んだのが「とろろそば」!
●本子
なんでよ?
とろろそば、いいじゃない。
●東子
だって、天ぷらとかあるんだから、
そういうキャッチーなものを頼んで欲しいのよヘ(。≧O≦)ノ
●町子
おまえの発言はことごとくアホだね。
真っ白なとろろと、
ブツブツと蕎麦の実が混じった蕎麦の
コントラストの美しさがわからんのか?
それは味も同じですよ。
蕎麦の豊かな香りを、
とろろがふんわりと包み込むのです。
その魅力をわかるとは、
その男、ただものではないな!
●東子
いや、ただものだって!(●≧O≦)ノ
それで、もうなんか萎えちゃって、
動物園でも微妙な雰囲気だったんだよね~。
●本子
あら、東子ちゃん
それがちょっと寂しかったんじゃなの?
残念そうな顔しちゃって
●町子
なんだ、そういうことですか。
素直になれなかった自分に腐っとるのか?
まだまだ未熟ですね~。
●東子
違うってば!( *゚∇)/
もう、うんざりだったの!
つまんなかったの!
●学[東子も心配する引きこもりの兄・23歳]
でも、帰ってからスマホずっと気にしてた・・・。
●東子・町子・本子
(一斉に)
ひっ!!!!
Σ(・ω・ノ)ノΣ(・ω・ノ)ノΣ(・ω・ノ)ノ
●東子
まじで?(゚口゚;
いたの?(゚口゚;
ある意味すげーよ。
人ってそこまで存在感消せるんだね。
●町子
本当に心臓に悪いね・・・。
●本子
ま、まあ、学さんの存在感についてはさておき
なによ、東子ちゃん、
帰ってから、
彼からの連絡気にしちゃってたの?
可愛い~っ!
●町子
いや、違うだろ?
せっかくデートに連れてってくれたのに、
微妙な態度をとってしまったことを、
謝ろうかどうか迷ってたのでしょう?
●東子
(顔を真っ赤にする)
なっ!
(//・_・//)カァ~ッ…
●町子
ほら、図星だ。
これだから未熟は小娘は嫌ですよ。
●東子
うっ・・・。
(*ノェノ)
●本子
さすが町子さんですね。
女心がわかっちゃんですね~
●東子
ぐっ・・・。
(///ω///)
*ねこ*
町子さんがずばりと東子さんの気持ちを言い当てることができたのは、
実は東子さんが若いころの町子さんにそっくりだからにゃのです~。
初めて真剣に向き合ってくれた男性と、
どう付き合ったらいいか判らずに、
冷たく当たってしまった日、
手紙を書くかどうか迷って眠れなかった若き日の町子さん。
純粋だったんですね~。
その初恋の相手が、東子さんのおじいさんなんですけどね。
そんな、若き日の町子さんの恋物語はまた今度。
今日はこの辺りで~。
゚★。.:*:・’゚☆。.:*:・’゚ 。.:*:・’゚☆。゚★。.:*:・’゚☆。.:*:・’゚ 。.:*:・’゚☆。.゚★。.:*:・’゚☆。.:*:・’゚ 。.:*:・’゚☆。
ふ~助
名古屋市千種区唐山町3‐6
052-782-2266
11:30~15:00
17:30~20:30
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三ツ山ねこ
本山界隈のとある一軒家に住む三ツ山家で毎日繰り返される平々凡々なちゃぶ台話を、三ツ山家の飼い猫「ねこ」のナレーションでお送りします。
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