CATEGORY 食べる
2015.05.23 Sat 小さな恋の物語!?
5月23日(土)晴れ
*初めての方はまず第一話を読んでください。
こちらから。
(ある朝の三ツ山家の居間。ちゃぶ台の上にトーストが2枚置いてある。トー
ストはそれぞれ、4種類の具がキレイに区切られた4つの枠の上にのっている
)
●東子[三山家の最年少・17歳の女子高生]
(大きなあくびをしながらパジャマのまま登場)
ふわぁ~ヽ( ´O`)ゞ
おはよ~。
●町子[東子の祖母・イケイケな76歳]
(新聞に目を落としたまま)
朝っぱらから大きな声を出したくないから、
静かにいいますけどね。
そんな
しみったれた格好で
登場するんじゃない!
ちゃんと着替えてらっしゃいっ!
●東子
いや、意外に大きな声ですよ、
それ。。。(゚ー゚;Aアセアセ
*猫*
みなさ~ん、おはようございます~。
気持ちのいい朝に、
町子さんの冴えわたる罵声がまた心地いいですね~。
みなさんに生声をお聞かせできないのが残念です。
今日はどんなちゃぶ台劇場が繰り広げられるのでしょうか!
楽しみだにゃ~。
●東子
で、
このオシャレチックなトースト、何?
町子さんの朝ごはん?
●本子[東子の母・夫を溺愛する天然嫁45歳]
(コーヒーを持って入ってくる)
町子さんはとっくに朝ごはんは食べ終わってますよ。
これは、
覚さん[東子の兄・妹に変態と言われるイケメン23歳]の朝ごはんよ。
しかも、
覚さんメイドなのよ。
●東子
ゲッ!(゚ロ゚;
あの引きこもり根暗変態の兄が!!
なになに?
なにが起こったの?
●本子
もうっ、本当に失礼しちゃわ。
あんなイケメンのお兄さんに向かって、
変態変態ど変態って。
●町子
本子さん、
ど変態は誰も言ってませんよ。
先日トーストのイベントがあって、
私と覚さんで行ってきたんですよ。
●東子
オシャレなトーストのイベントに、
謎の老婆と、
引きこもり変態…(・ω・;|||。
さぞかし、
会場では浮いていたことでしょう…。
イベント主催者の方に、
同情してしまう。。
(-人-;) お気の毒に。。。
●町子
(額に血管を浮き上がらせて激怒する)
誰が謎の老婆だ!
このタワケモンが!!
●本子
(町子をなだめながら)
まあまあ町子さん、
血圧上がっちゃいますから落ち着いてください。
それで、覚さんがうちにある材料で、
そのトーストを再現してみたってわけよ。
●東子
(チラシを見ながら)
へ~。
でも、
なんかすっごい美味しそう!(*^¬^*)
やっぱり、
名古屋は
小倉トーストだね~。
わ、マロンクリームってのもの
美味しそう!!(゚ー,゚*)ジュルルル
●町子
それが本当にすごく美味しかったのですよ。
トーストの新しい可能性に出会えたという感じでした。
その時の写真がこれです。
●東子
わっw(゚o゚*)w。
本当!!
美味しそう!
しかも、
兄ちゃんが作ったこれ、
そっくりじゃん!
●覚
(東子の後ろから)
食べる?
●東子
っぎゃ~っ
!!!!!Σ(゚口゚;)//
って、
どこから出てきたのよ!
登場の仕方が怖すぎるよっ!
●覚
さっきからいた・・・。
●東子
そ、そう?(゚ー゚;
じゃさ、兄ちゃん、
もっと存在感出してこっ!
●覚
食べる?
●東子
え?
いいの?(‘ω’●)
兄ちゃんの朝ごはんじゃないの?
せっかく作ったのに悪いよ~。
でも、
そこまで言うならいただいちゃおうかな~(●´ω`●)ゞ
●町子
お前は本当にうっとうしい性格をしてますね。
食べたいならありがたくさっさといただきなさい。
●東子
んじゃ、
お言葉に甘えて、
いっただっきま~っす!人(*゚▽゚*)
って、
ん?;・_・)
なにこれ?;・_・);・_・)
(トーストをよく見てみる)
クンクン。
(匂いもかいでもる)
・・・・。
●覚
遠慮なく食べろ。
●東子
(小刻みに震えている)
((((´・ω・;`))))カタカタカタ
ってゆーか、
ってゆーか、
ってゆーか、
これ・・・、
納豆じゃねーか!?(# ゚Д゚)ノ
となりは白味噌だろ!!(# ゚Д゚)ノ
このチラシには
白あん、黒あんって書いてあるぞ!(# ゚Д゚)ノ
そんでもって、
抹茶やきなこの代わりに、
海苔とおぼろ昆布を
丁寧に正方形に切って
のせてんじゃねーっよ!(# ゚Д゚)ノ
ε-(;ーωーA フゥ…
ん?Σ(・ω・●
(もう一枚のトーストを見る)
クンクン。
(匂いを嗅ぐ)
●覚
(ブルブル震えている)
・・・・
●東子
おい、(‐公‐;;)
これ、
マヨネーズの上に梅干しのっけてんじゃねーか。
本物はクリームチーズとイチゴジャムなんだよ!
色合い似てればいいと思っっとんのか!?
し、
しかも、
これ。。。
守口漬じゃねーか!?
衝撃的だよ!(# ゚Д゚)ノノノ
トーストに守口漬、
とぐろ巻いてのっけてるビジュアル、
世界でここにしかないよ!(# ゚Д゚)ノ
残りのケチャップにトマトと、
おからにゴマ、
が霞むわ!
守口漬がナンバーワンだよ!ヾ(゚Д゚)ノ゛
●覚
(ちょっとハニカむ)
●東子
いやっ!
褒めてねーから!(# ゚Д゚)ノ
食えるかー、
こんなもーん!┻┻ミ\(≧ロ≦\)
って、
ちゃぶ台ひっくり返したい気分だよ!
つーか、
突っ込み疲れたんですけど!
●町子
まあまあ、
東子さん。
落ち着きなさい。
●本子
そうですよ。
これが意外に美味しいのよ。
●東子
は?Σ(・o・*)
食べたの?
●町子
私も本子さんも、
今朝の食事は覚さんに作ってもらった
コレでしたよ。
●東子
Σ(・ω・ノ)ノ!マジか!?
大丈夫?
お腹痛くない?
●町子
これだからお前は未熟だと言うのです。
経験値も少ないくせに、
固定概念にとらわれて、
トーストにコレはあり、
コレはなしって、
自分で決めつけてしまっているのでしょう?
残念な人だよ。。。
●東子
えーーーっ。
マジでー?(´Д`|||)
今回もこの展開?
私が残念って展開??
さすがに今回は兄ちゃんの変態ブリが
露呈されて終わるのかと思ったのに~!
がーん…llllll(-_-;)llllll
●本子
そうギャーギャー言ってないで、
ちょっと食べてみなさいよ。
●東子
(ブツブツ言いながら恐る恐る一枚のトーストを手に取り納豆の部分を食べて
みる)
ん?
むむむ?(゚ー゚*?)
下にバターが塗ってあるんだね!?
っこ、
これは!?
納豆とバターが絶妙にマッチしてる!
トーストともすっごく合う!
ええええ~??? w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w
●町子
そういうことですよ。
世の中には、
まだまだお前のような未熟モノが知らない
素晴らしい組み合わせが
いっぱいあるのです。
最初から拒否せず、
試してみるのが大切なことなんですよ。
●東子
(夢中になってトーストを頬張りながら)
ははーっ。
●覚
(嬉しそう)
ぐぐー(お腹の音)。
●本子
あ、覚さん、
朝ごはんが無くなっちゃったね。
もう一回作る?
●覚
うん。
(嬉しそうに居間を出ていく)
●東子
ところで、
町子さんはこのイベントをなんで知ったの?
●町子
覚さんから誘われたんですよ。
和菓子の「ocobo」と
コーヒー屋の「ブラックバード」と
最近、私と本子さんがお気に入りの
「ヤギュウパン」がコラボしたイベントだからって。
●東子
すごいね!
町子さんのお気に入り大集合じゃん。
でも、
なんで兄ちゃんがこのイベント知ったんだろう。
●本子
もう一つコラボに参加したお店が
「ビストロ・ル・バーブ」さんだからよ。
東子
(一気に青ざめる)
ま、まじで!(;゚д゚)ゴクリ…
大丈夫だった?
ルバーブって言ったら、
そこの加藤さんって女性に、
兄ちゃん勝手に惚れてるんでしょ?
兄ちゃん、
変な行動しなかった?
ストーカーとして訴えられるようなことしてない?
●町子
してませんよ!
別に覚はストーカーじゃないんだから。
密かな恋心ですよ。
いいじゃないですか。
それで、あの子が部屋から出るようになったんだから。
●東子
だから怖いんだって~!ヽ(;´Д`)ノ
そんなこと、
加藤さんにバレたら引かれるよ!
私、あそこの料理大好きなんだから、
“三ツ山家出禁!!”
なんてことにならいように気を付けてよ!
●本子
なりませんよ!
加藤さんだって、
覚さんのことは、
「イケメンですね~」って
言ってくれてるんだから。
●東子
まだ本性がバレてないんだ。
良かった~。
けど、今後も要注意だな!
私がしっかり監視しなきゃ(; ・`д・´)
●町子
アホだね。あんだは。
そんな暇あったら、
少しは勉強でもせんか!
*ねこ*
な~んて、
町子さんも本子さんも呑気にかまえてますけど、
今回ばかりは東子さんの予感が、
意外に的を得ているかもしれませんよ~。
ほら。吾輩、こっそり見てしまったのですよ。
覚さんがイベント現場で、
ジャムを撮影するふりをして実は…。
な、この写真。
偶然でしょうか? はたまた、必然なのでしょうか?
はたして彼は単なるシャイボーイなのか?
それとも…。
今後の恋の行方に注目です!
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この記事を書いたのはこの人!
三ツ山ねこ
本山界隈のとある一軒家に住む三ツ山家で毎日繰り返される平々凡々なちゃぶ台話を、三ツ山家の飼い猫「ねこ」のナレーションでお送りします。
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