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2015.04.20 Mon コーヒールンバ

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  • TEXT BY作 三ツ山ねこ

4月18日(土) 晴れ

6Y4A1111 (2)

*初めての方はまず第一話を読んでください。
こちらから。

 

(珍しく学[三ツ山家の大黒柱・48歳大学教授]が家にいる。こたつが年期の入ったちゃぶ台に代わった居間に、家族4人と猫が1匹)

 

●学
(こたつで本子[学を溺愛する嫁・45歳の天然娘]が淹れたコーヒーを飲む)
ん?
今日のコーヒーは風味がいつもと全然違うね。フルーツのような爽やかな香りがするよ。

 

●本子
きゃっ!
やっぱりわかりました?
さすがは学さん。
違いの判る男って、素敵です~

 

●東子[学の娘・ぴっちぴちの17歳女子高生]
つーか、
これは誰でも判るでしょ?ヾ(-_-;)
明らかに違うもの、
いつものコーヒーと。

 

●町子[学の母であり三ツ山家の最権力者・76歳のトレンドセッター]
本当にそうですね。
お茶にもいろいろな味がありますけど、
コーヒーにもこんなに味のバリエーションがあったとは知りませんでした。
濃い、薄い、深煎り、浅煎り、
ぐらいの違いかと思っていたので、
このコーヒーの存在には目から鱗が落ちました。

 

●東子
町子さん、
目から鱗って、
それ死語だよ、死語!
そんな言葉、いまどき使う人いないって~。
うーけーるーっ!ヾ(>▽<)oきゃはははっ!

 

●町子

こーの、

バカちんがぁ!!!!!!
ことわざに死語も何もあるか!?
死語というのは流行り言葉に対して使うもので、
古くからある大切な言葉に対して使うもんじゃないんじゃい!!

 

●東子
じゃい!!って……(・Θ・;)
今日はまた怒りが激しいね。

 

●町子
全く、
せっかく香り高いコーヒーでくつろぎタイムを楽しんでいたというのに、
お前のようなバカちんのおかげて、
気分が台無しですよ。

 

*ねこ*

皆さん、こんにちは~。
だいぶ暖かくなってきましたね~。
「否、既に暑いよ!」と言う方もいらっしゃるとは思いますが、
吾輩たち猫にとっては、
このぐらいがちょうど良くて過ごしやすいのであります。
さてさて、今回もまた、町子さん節(金八ver.)がさく裂しましたね~。
うーん、爽快です!
爽快と言えばこの香り。
猫の吾輩にもわかる、いつもとは明らかに違うコーヒーの香り。
苦く香ばしいそれの中に、フルーツのようなフレッシュな甘みが感じられる…。さぞかし美味しいのでしょうが、
吾輩は飲めません。
でも香りだけで十分幸せにゃのです~。

 

●学
このコーヒー、どうしたの?
いつものとは違いますね?

 

●本子
(頬を赤らめながら)
そうなんですよ!
町子さんから紹介していただいたお店で出会ってしまったんです!
それはそれは衝撃的な出会いでした!!
胸がドキドキして、体が震えて、
まるで、学さんと初めて会ったときのような・・・

 

●東子
はいはい┐(-。ー;)┌
それはいいから、
どんな店なのよ、それは。

 

●本子
(学との出会いを思い出してうっとりしている)

 

●東子
ダメだ、こりゃ。

 

●町子
私が先日の「覚王山祭り」で見つけたコーヒー屋さんですよ。
「ブラックバードコーヒー」という自家焙煎のお店です。

 

●東子
町子さん、相変わらず祭り好きだね~。
また着物着込んで張り切って行ってきたの?

 

●町子
当たり前です!
日本と言えば祭り!

祭りと言えば着物!

 

●学
いいですね、着物で祭りなんて。
でも、日泰寺の参道のお祭りで、
コーヒー屋さんが出展してるんですか?
なんともモダンですね。

 

●町子
おまえは海外か、大学の研究室にばかりこもっているから、
現代の祭りの楽しさを知らないのですね、可哀そうに。
最近の祭りは、綿あめやたこ焼き、金魚すくい屋台が出るベタなものばかりじゃないんですよ!
覚王山祭りは、イタリアンやタイ、インドなど、様々な国のグルメを楽しめる店や、カフェや雑貨店やがずらずらずら~っと出展しているのです。
若い人がギュウギュウに集まっているんですよ。

IMG_7861

 

●学
それは楽しそうですね。
今度は私も連れてってくださいよ。

 

●町子
まあ、日本にいたらな。
で、その中で見つけたのが、
ここのコーヒー屋さん。

IMG_7860 (2)

少々歩き疲れた体を、
香り高いコーヒーが癒してくれたのですよ。
聞けば、東山通り沿いにお店があるとうから、
本子さんに行ってきてもらったというわけです。

 

●東子
なるほどね~。
で、そこで衝撃的な出会いをしてしまったと。

 

●本子
(今だ学との出会いシーン回想中)

 

●学
(本子の頬に手を当てて)
本子さん、大丈夫ですか?

 

●本子
(はっと我にかえる)
ま、学さん!
私は今、学さんとの出会いを思い出していたのですよ!
決してコーヒー屋さんの店長さんに恋心を抱いたわけじゃないですから!
神に誓って、絶対!!!!!
(半泣き)

 

●学
(本子さんの頭をなでながら)
そんなことわかってるから心配しなくて大丈夫ですよ。
それよりもそのお店のことを教えてください。

 

●本子
あ、そうでした!
そのお店、店長がコーヒー豆をとっても愛しているんです。

6Y4A1072 (2)
私が学さんを愛しているぐらいに
だからきっと、とっても愛情を込めて焙煎してらっしゃるし、
コーヒー豆を紹介してくださるときの情熱もすごいんです。
さらに、コーヒーを入れるのも、
優しく優しくゆっくりこぽこぽと。

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そんな愛情たっぷりに注がれたコーヒーはさぞかし美味しいとは思っていたんだけど、
飲んだときには衝撃が!
チョコレートの香りがしたんです。
コーヒーなのに!
で、詳しく聞いたら、
コーヒー豆もとっても個性豊かだってことがわかって。
もっともっとコーヒーを楽しみたい!って思ったんです。

 

●東子
(ちゃぶ台に伏せって居眠りしている)

(mー_ー)m.。o○ zZZZ

 

●町子
(丸めた新聞で東子の頭を叩きながら)

寝るんじゃなーい!!!!!!!!

 

●東子
(ビクッとして起きる)
Σ(゚д゚;)ッハ!
いやだって、長すぎるでしょ?
たかがコーヒー屋に行ったエピソードが。

 

●町子
そういう感動があるからこそ、
町は楽しいんですよ。
お前などはまだ未熟だからわからんか。

 

●学
確かにそうですね。
知らないことって、意外に身近なことろにあったりするものですね。インターネットで調べてもわからないことが、町の中で人と話すことで簡単に知ることができる、って素敵だと思うな。

 

●本子
(そう語る学をうっとり眺めんがら)
さすがは学さんですね。

 

●学
あ、そうだ。
次の出張はエチオピアです!
確かエチオピアはコーヒーの発祥の地と言われているんですよね。
コーヒーの歴史、興味深いです!
滞在期間を延ばしてもらって、
私も本子さんに負けないように、
コーヒーを楽しみましょう!

 

●本子
え、あ、あの・・・。
別にエチオピアでの滞在期間を延ばさなくても、
名古屋市本山で十分コーヒーは楽しめますよ!

 

●学
いや、本子さんに負けていられませんからね!

 

●本子
えー、そんな~。

 

*ねこ*
なんだか、ベタな終わり方ですが、
こんな感じで今回のコーヒーのお話を終了させていただきます。

え、イケメン変態の覚[学の息子・引きこもりがちなイケメン23歳]はどうしたかって?
こたつが無くなって潜る場所がないから、
基本的には部屋にこもっているようですよ。
でも、次回のお話では覚さんが活躍するそうです。
引きこもりイケメン覚、初めてのおつかい!的な?
お楽しみに~。

ブラックバードコーヒー

名古屋市千種区末盛通3-18 ループ末盛1F
052-753-7706
11:00~19:00
(カフェのLO18:30、テイクアウトのLO18:45)
水曜休(祝日の場合は営業、翌日休)

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三ツ山ねこ

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三ツ山ねこ

本山界隈のとある一軒家に住む三ツ山家で毎日繰り返される平々凡々なちゃぶ台話を、三ツ山家の飼い猫「ねこ」のナレーションでお送りします。

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